30代になり、仕事にもある程度慣れてきました。
若手の頃と比べれば、できる仕事も増えています。
それでも最近、感じるようになったことがあります。
「自分一人でできる仕事量には限界がある」
ということです。
私は、仕事の成果は「量×質」で決まる部分が大きいと考えています。
若手の頃は、仕事を覚えるだけでも「量」を増やすことができました。
今まで1時間かかっていた仕事が30分でできるようになる。
経験を積めば判断も速くなる。
仕事の進め方を覚えれば、同じ時間でも多くの仕事をこなせる。
経験を積むこと自体が、仕事量を増やすことにつながっていました。
しかし、30代になり経験を積んでくると、それだけで仕事量を大きく増やすことは難しくなってきます。
1日は24時間しかありません。
仕事の量を増やすために、自分が働く時間を増やし続けることにも限界があります。
「今までの延長ではなく、仕事のやり方そのものを変えられないだろうか」
そう考えたときに、私が可能性を感じたのがAIでした。
AIを使いこなせれば、自分が手を動かしていない時間にも仕事を前に進められるかもしれない。
自分が寝ている時間や休日まで働くのではなく、AIに任せられる仕事を増やすことで、自分一人でできる仕事量の限界を超えられるのではないか。
これが、私がAIを学び始めた理由です。
この記事では、30代会社員の私がAIを学ぼうと思った理由と、G検定を取得し、実際の仕事でAIを使うようになって感じていることを書いてみます。
若手の頃は「仕事を覚えること」で量を増やせた
若手の頃を振り返ると、仕事を覚えること自体が成長につながっていました。
資料の作り方を覚える。
社内の手続きを覚える。
お客様への対応方法を覚える。
経験が増えるほど、一つひとつの仕事にかかる時間が短くなり、できる仕事の量も増えていきました。
もちろん、今でも経験によって効率化できることはあります。
ただ、ある程度仕事を覚えてくると、以前ほど大きく変わらなくなってきます。
そこで私は、
「今までと同じ方法で仕事を続けているだけでは、大きく仕事量を増やすのは難しいのではないか」
と感じるようになりました。
一方で、仕事で結果を出したいという気持ちは変わりません。
同じ時間の中で、これまで以上の仕事をするにはどうしたらいいのか。
そこで考えたのが、AIを自分の仕事に加えることでした。
AIなら「自分一人で働く」という前提を変えられると思った
AIに興味を持った理由は、「AIが流行っているから」だけではありません。
私が魅力を感じたのは、自分がすべての仕事をしなくてもよくなる可能性です。
これまで仕事量を増やそうと思ったら、自分自身が速く仕事をする必要がありました。
でも、それでは結局、自分の時間という制約から逃れられません。
AIに任せられる仕事が増えれば、自分がすべて手を動かさなくても仕事を進められます。
AIを使いこなすことが、自分の仕事量を大きく変えるきっかけになるのではないか。
私にとっては、それがAIを学ぶ大きな動機になりました。
AIの基礎を学ぶためにG検定を取得した
とはいえ、当時の私はAIについて体系的に理解していたわけではありません。
仕事でAIを使っていくのであれば、まずは基礎くらい知っておこう。
そう考えて取得したのがG検定です。
AIや機械学習などについて基礎から学ぶきっかけにはなりました。
ただ、取得した今だからこそ思うことがあります。
正直、G検定を取ったことが仕事に直接役立っているかというと、あまり実感はありません。
もちろん、AIについて体系的に勉強したことに意味がなかったとは思っていません。
ただ、資格の勉強でAIについて知ることと、実際の仕事でAIを使えることは別でした。
これは、ほかの資格を取得したときにも感じたことです。
資格は取ること自体がゴールではなく、取得した後にどう使うかの方が重要だと思っています。
AIは「勉強する」より、実際の仕事で使ってみる方が分かった
私の場合、AIの便利さを実感するようになったのは、資格を取ったときではありません。
実際の仕事で使い始めてからです。
現在は、簡単な資料作成やメールの確認などにAIを使っています。
その中でも特に役立っていると感じるのが、膨大なメールからタスクを整理することです。
営業や管理職として仕事をしていると、毎日多くのメールを確認します。
その中には、返信が必要なものもあれば、自分が何か対応しなければならないものもあります。
仕事が重なれば、
「返信しなければならないメールが残っていないか」
「確認すると言ったままになっていることはないか」
といった抜け漏れが発生する可能性もあります。
そこで私はAIを使ってタスクを整理し、自分の認識に抜け漏れがないかを確認するようにしています。
AIにすべての判断を任せているわけではありません。
自分でも仕事を管理したうえで、AIにも確認してもらう。
私にとってAIは、仕事を代わりにやってくれる存在であると同時に、自分とは別の視点でもう一度確認してくれる存在にもなっています。
AIは「量」だけでなく「質」を確認するためにも使える
私はもともと、
仕事の成果=量×質
だと考えています。
AIを学び始めた当初は、その中でも「量」を増やすことに魅力を感じていました。
資料のたたき台を作ってもらう。
情報を整理してもらう。
メールを確認してもらう。
自分ですべてをゼロからやる必要がなくなれば、その分、できる仕事の量を増やせます。
でも実際に使ってみると、AIは「量」を増やすためだけのものではないと感じるようになりました。
例えば、大量のメールからタスクを整理してもらい、自分の認識と照らし合わせれば、抜け漏れを確認できます。
つまりAIは、
仕事量を増やすためにも使えるし、仕事の質を確認するためにも使える。
これが、実際にAIを仕事で使うようになって感じていることです。
一方で、顧客の心に響く資料はAIだけでは作れない
AIを使えば使うほど、「何でもAIに任せればいい」とは思わなくなりました。
特にそう感じるのが、顧客向けの資料作成です。
AIに資料の構成を考えてもらったり、たたき台を作ってもらったりすれば、一定レベルの資料を短時間で作ることはできます。
ただ、それが目の前のお客様の心に響く資料かというと、必ずしもそうではありません。
私は法人営業をしています。
同じ商品やサービスを提案するとしても、お客様によって響くポイントは違います。
これまでの商談でどんな話をしてきたのか。
お客様は何に困っているのか。
誰がその資料を見るのか。
何を不安に感じているのか。
こうしたことを踏まえて、
「このお客様には、何をどう伝えたら響くのか」
を考える必要があります。
AIは平均的に整った資料を作ることは得意だと思います。
でも、その資料を目の前のお客様に合わせて仕上げるところには、これまでの営業経験や相手とのコミュニケーションが必要です。
だから私は、AIに資料作成をすべて任せるのではなく、AIを使って効率化しながら、相手に合わせて質を高める部分には自分の時間を使うようにしています。
AI時代の学び直しは「資格を取ること」だけではない
G検定を取った経験と、実際にAIを仕事で使った経験から、学び直しに対する考え方も少し変わりました。
以前は、新しい分野を学ぶというと、
「まず勉強する」
「資格を取る」
というイメージが強くありました。
もちろん、基礎から体系的に勉強することにも意味はあります。
私自身、G検定を取得したことでAIについて学ぶきっかけになりました。
ただ、AIについては、実際の仕事で使ってみることで分かることがかなり多いと感じています。
簡単な資料を作らせてみる。
メールを確認してもらう。
大量のメールからタスクを整理してもらう。
そして、
「これはAIに任せられる」
「これは自分で考えた方がいい」
と試しながら、自分なりの使い方を見つけていく。
私にとってAI時代の学び直しは、知識を増やすことだけではなく、自分の仕事そのものを見直すことでもありました。
30代だからこそ「AIに何を任せるか」を考えたい
30代になると、若手の頃とは仕事の内容も変わってきます。
自分で作業するだけでなく、判断したり、人と調整したり、チームを見たりする仕事も増えてきます。
一方で、自分が使える時間は増えません。
だからこそ、すべての仕事を自分でやろうとするのではなく、
AIに任せられる仕事はAIに任せ、自分にしかできない仕事に時間を使う。
そんな働き方が、これからますます重要になるのではないかと感じています。
私の場合は、簡単な資料作成やメールの確認、タスク整理にはAIを活用しています。
一方で、お客様の心に響く資料を考えるような仕事には、自分の経験や時間を使います。
AIと競争するのではなく、AIを自分の仕事にどう組み込むか。
今はそれを考えながら、実際の仕事で使い続けています。
まとめ|AIを学ぶ目的は、自分の仕事を変えることだった
私がAIを学び始めたきっかけは、自分の仕事量に限界を感じたことでした。
若手の頃は、仕事を覚えるだけでもできる仕事の量を増やせました。
しかし、経験を積んでいくと、それだけでは大きく仕事量を増やすことが難しくなります。
そこで、自分の働く時間を増やすのではなく、AIを使うことで仕事のやり方そのものを変えられないかと考えるようになりました。
その一歩としてG検定も取得しました。
ただ、正直なところ、G検定を取得したことが仕事に直接役立っているという実感はあまりありません。
むしろ私にとって大きかったのは、実際の仕事でAIを使い始めたことでした。
使ってみると、AIに任せやすい仕事と、自分が考えた方がいい仕事が少しずつ見えてきます。
最初は「AIを使って仕事量を増やしたい」と考えていました。
今はそれに加えて、
AIに任せられる仕事を増やし、その分、自分にしかできない仕事に時間を使いたい。
と考えています。
30代になってからの学び直しは、資格や知識を増やすことだけではありません。
新しい技術を実際に使いながら、これまでの自分の仕事のやり方を変えていくこと。
それも一つの「学び直し」なのだと思っています。
