「資格の勉強を始めたいけど、時間がない」
会社員として働きながら資格取得を目指そうとすると、多くの人が最初にぶつかる悩みだと思います。
平日は仕事。帰宅したら家事や子育て。少しゆっくりしたら、もう寝る時間。
休日になれば家族との予定もある。
そんな生活の中で、
「毎日2時間勉強しよう」
と思っても、なかなか続きません。
僕自身も、仕事や子育てをしながら勉強時間を作ろうとすると、
「そもそも、いつ勉強すればいいんだ?」
と思うことがあります。
それでも、簿記や情報処理安全確保支援士などの試験に合格してきました。
資格勉強を続けるために最初に考えるべきなのは、「どうやって時間を作るか」ではないと思っています。
その前に決めるべきことがあります。
それは、
「なぜ、その資格を取るのか?」
ということです。
勉強時間を作る方法を考える前に、勉強する理由を決める。
この記事では、忙しい会社員が資格勉強を続けるために、「時間」より先に考えておきたいことについて書いていきます。
資格勉強が続かないのは「時間がないから」だけではない
資格の勉強が続かなくなると、
「仕事が忙しかったから」「子育てで時間がなかったから」「残業が多かったから」
と考えがちです。
もちろん、本当に時間が取れない時期もあります。
ただ、勉強が続かない理由は、それだけではないと思っています。
例えば、
「なんとなく将来が不安だから」「周りが資格を取っているから」
「転職に有利らしいから」という理由で勉強を始めたとします。
最初の1週間くらいは頑張れるかもしれません。
でも仕事で疲れた日の夜。
目の前には、
資格のテキストとスマホ。
そんな状況になったとき、
「絶対にこの資格を取りたい」
という理由がなければ、スマホを選んでしまうこともあります。
私なら普通にあります。そして中途半端に勉強したことを後悔します。
だから、
資格勉強を続けるには、時間管理より先に「勉強する理由」が必要
だと思っています。
まず「なぜ、この資格を取るのか?」を言葉にする
資格の勉強を始める前に、一度考えてみてほしいことがあります。
「この資格を取って、自分はどうなりたい?」
例えば簿記なら、
「会社から推奨されているから」
ではなく、
「数字に強くなって、仕事の幅を広げたい」
かもしれない。
IT系資格なら、
「これからITが重要そうだから」
ではなく、
「ITの基礎を身につけて、今の仕事に活かしたい」
かもしれない。
英語なら、
「海外に関わる仕事に挑戦したい」
という理由かもしれません。
資格取得そのものではなく、
資格を取った後に何をしたいのか。
ここまで言葉にしてみます。
理由は立派でなくて構いません。
「昇進したい」「年収を上げたい」「転職の選択肢を増やしたい」
「今の仕事に自信を持ちたい」「新しいことを勉強してみたい」
どれでもいい。
大切なのは、
自分が納得できる理由があること
「資格を取る」をゴールにしない
資格勉強を始めると、
「合格すること」
が最大の目標になります。
もちろん、せっかく勉強するなら合格したい。
でも、資格取得だけをゴールにしてしまうと、少しもったいないと思っています。
例えば、
資格取得 → 今の仕事で使う
資格取得 → 希望する部署への異動を目指す
資格取得 → 次の資格へ進む
資格取得 → 転職活動を始める
というように、
資格の先にもう一つ目的を置いてみる。
すると、
「試験に合格するための勉強」
から、
「自分のキャリアを変えるための勉強」
になります。
忙しい中で勉強するなら、この違いは意外と大きい。
今日は疲れたから勉強したくない。
そんな日に、
「試験に受かるために30分勉強しよう」
と思うのと、
「3年後にやりたい仕事に近づくために30分やろう」
と思うのでは、少しだけ意味が変わります。
資格はゴールではなく、
次に進むための手段。
そう考えると、勉強する理由も見つけやすくなります。
勉強時間を決める前に「捨てる時間」を決める
目的が決まったら、ここで初めて時間について考えます。
資格勉強を始めると、
「毎日1時間勉強しよう」
と考えがちです。
でも、1日は24時間のままです。
仕事を8時間している。
睡眠も必要。通勤もある。家事や子育てもある。
そこに突然、
「資格勉強1時間」
を追加しても、どこかに無理が出ます。
だから、勉強時間を追加する前に、
「何の時間を減らすか?」
を考えます。
例えば、
- なんとなくSNSを見る30分
- テレビを見る時間
- 動画を見続けてしまう時間
- 朝ベッドでスマホを見る時間
- 必要以上に残業している時間
など。
もちろん、すべてを削る必要はありません。
休む時間も必要です。
私も、
「勉強するために睡眠を削る」
というやり方はできるだけ避けたいと思っています。
だからこそ、
今の生活に足すのではなく、何かと入れ替える。
この考え方が大切です。
私は、「移動中のスマホ時間」「朝の寝起きのぼーっとした時間」この2つを削るようにしました。
「毎日2時間」より「最低ライン」を決める
資格勉強を始めた直後は、やる気があります。
「毎日2時間勉強するぞ」「休日は5時間やろう」
と計画を立てる。
でも、会社員には予定外のことが起こります。
残業。飲み会。急な仕事。子どもの予定。体調不良。
疲れて何もしたくない日。
そんな日に2時間勉強できなかったら、
「今日はできなかった」
となります。
それが2日、3日と続くと、
「もういいか」
となってしまう。
だから私は、目標時間とは別に、
「これだけやれば今日はOK」という最低ライン
を決めておくのがいいと思っています。
例えば、
平日は最低15分。
あるいは、
問題を5問だけ解く。テキストを3ページだけ読む。
それでもいい。
余裕がある日は1時間やる。忙しい日は15分。
どうしても無理な日は休む。
ゼロか100かではなく、
細くても続けることを優先する。
長期間の資格勉強では、この考え方がかなり大切です。
「いつ勉強するか」を固定する
勉強時間を作るとき、
「時間ができたら勉強する」
だと、なかなか勉強できません。
なぜなら、忙しい会社員に、
自然と空き時間ができることはあまりない
からです。
だから、
「○時になったら勉強する」
あるいは、
「○○をしたら勉強する」
と決めておく。
例えば、
- 朝起きたら30分
- 通勤電車で20分
- 昼休みに15分
- 子どもが寝た後に30分
- お風呂の後に問題を10問
- 土曜日の朝に1時間
など。
毎日同じ時間でなくても構いません。
大切なのは、
勉強するかどうかを毎回考えないこと。
「今日はいつ勉強しようかな」
から始めると、それだけで面倒になります。
生活の中に勉強を組み込んでしまう。
歯磨きほど自然にはいかなくても、
「この時間になったらテキストを開く」
くらいまで習慣化できれば、かなり続けやすくなります。
家族がいるなら「勉強すること」を共有しておく
子育てをしながら資格勉強をする場合、もう一つ大切だと思っていることがあります。
それが、
家族との共有です。
例えば休日に突然、
「今から3時間勉強するから」
と言ったら、家族からすると困ることもあるでしょう。
だから、
「この資格を受けようと思っている」「試験は○月にある」「土曜日の朝だけ1時間勉強したい」
など、事前に共有しておく。
そして、自分の勉強時間だけを確保するのではなく、
家族との時間も先に確保する。
午前中に勉強したら、午後は家族と過ごす。
子どもの予定がある日は勉強を少なくする。
そんな調整をする。
資格は大切ですが、資格勉強のために家庭がずっとギスギスしてしまったら、本末転倒です。
仕事も、家族も、勉強も。
全部100点にはできないからこそ、バランスを考えながら続けたいと思っています。
私は上の子をカフェや図書館に連れていき、一緒に勉強するようにしてます。
そうすればパートナーの負担も減らすことに繋がるからです。
「勉強できなかった日」を引きずらない
資格勉強をしていると、必ず勉強できない日があります。
仕事が忙しかった。疲れて寝てしまった。
子どもの予定があった。体調が悪かった。
そんな日は、
休んでいい。
僕はそう思っています。
問題なのは、一日休むことではありません。
一日休んだことで、
「昨日できなかったから、もう計画どおりじゃない」
となり、そのままやめてしまうことです。
資格勉強は長期戦になることがあります。
数ヶ月続けるなら、毎日完璧に勉強できる前提の計画のほうが無理があります。
だから、
昨日できなかったら、今日また始める。
それだけ。
「毎日続ける」より、
「やめない」
ことを目標にする。
このくらいのほうが、忙しい会社員には合っていると思います。
勉強時間ではなく「進んだ量」も見る
資格勉強をすると、
「今日は2時間勉強した」
というように、時間で管理することが多いと思います。
もちろん、それも一つの方法です。
でも、
勉強時間=勉強の成果
とは限りません。
2時間机に座っていても、集中できていないこともあります。
反対に30分でも、問題を集中して解けばかなり進むことがあります。
だから、
「今日は何時間勉強したか」
だけではなく、
「今日は何ができるようになったか」
も見る。
例えば、
- テキストを20ページ進めた
- 問題を30問解いた
- 苦手分野を一つ理解した
- 過去問を1回分解いた
など。
忙しい会社員ほど、勉強時間の長さだけを追わない。
限られた時間で、どれだけ前に進めたか。
こちらも意識したいところです。
最後にもう一度「なぜ取るのか」に戻る
資格勉強を数ヶ月続けていると、必ずモチベーションが落ちる時期があります。
最初は新鮮だったテキストにも飽きる。
問題を解いても点数が上がらない。
仕事も忙しくなる。
「もうやめようかな」
と思うこともあるでしょう。
そんなときに戻ってきたいのが、最初に決めた、
「なぜ、この資格を取るのか?」
です。
資格を取って、
どんな仕事をしたかったのか。
何をできるようになりたかったのか。
自分のキャリアをどうしたかったのか。
その理由をもう一度思い出す。
だから僕は、資格勉強を始めるときに、
「この資格を取る理由」を一文で書いておく
のもいいと思っています。
例えば、
「ITの知識を身につけて、今の営業の仕事に活かすため」
でもいい。
「3年後のキャリアの選択肢を増やすため」
でもいい。
迷ったときに戻ってこられる、自分なりの理由を一つ持っておく。
それが、長く勉強を続ける支えになります。
まとめ|「時間がない」を考える前に、資格を取る理由を決めよう
忙しい会社員が資格勉強を始めようとすると、
「どうやって勉強時間を作ろう?」
と考えます。
もちろん、時間を作る工夫は必要です。
でも、その前に決めておきたいのが、
「なぜ、その資格を取るのか?」
です。
今回のポイントをまとめると、
- 資格を取る理由を言葉にする
- 資格取得の先にある目的を決める
- 勉強時間を増やす前に、減らす時間を考える
- 「毎日○時間」だけでなく最低ラインを作る
- 勉強するタイミングを生活に組み込む
- 家族にも資格勉強について共有する
- 勉強できなかった日を引きずらない
- 時間だけでなく、進んだ量を見る
- 迷ったら「なぜ取るのか」に戻る
忙しい毎日の中で、資格のために何百時間も使う。
それは決して小さなことではありません。
だからこそ、
「とりあえず資格を取ろう」
ではなく、
「この資格を取って、自分は何を変えたいんだろう?」
から始める。
目的が決まったら、そのために必要な時間を少しずつ作っていけばいい。
毎日2時間できなくてもいい。
15分しかできない日があってもいい。
勉強できない日があってもいい。
大切なのは、
完璧に続けることではなく、やめないこと。
仕事もある。
家族との時間もある。自分自身の時間も必要です。
その中で無理なく勉強を続けて、半年後、1年後に、
「あのとき始めてよかった」
と思えるところまで少しずつ進んでいきたい。
忙しい会社員の資格勉強は、時間の長さではなく、
「何のために学ぶのか」と「どうやって続けるのか」。
まずはそこから考えてみるのがいいのではないでしょうか。
