AI時代に「仕事ができる人」は何が違う?AIに任せる仕事、人間がやるべき仕事

AIを仕事で使うようになって、仕事の進め方が大きく変わりました。

文章を整える。
資料をチェックする。
Excelの数字を整理する。
大量のデータを照合する。

以前なら人が時間をかけていた仕事を、AIを使えば短時間で終わらせられる場面が増えています。

私自身、「もっと早く使っていればよかった」と思う仕事がいくつもあります。

一方で、実際に仕事でAIを使うようになったからこそ、

「これはAIに任せた方がいい。でも、これは人間が時間をかけるべきだ」

という違いも感じるようになりました。

AI時代に仕事ができる人とは、単純に「AIを使える人」ではないと思っています。

AIに任せる仕事と、自分が時間を使うべき仕事を見極められる人。

そしてAIによって生まれた時間を、より成果につながる仕事に使える人。

そんな人が、これからますます強くなるのではないでしょうか。

この記事では、実際に仕事でAIを使っている会社員の立場から、「AIに任せる仕事」と「人間がやるべき仕事」について考えてみます。

目次

AIを使って一番変わったのは「本質ではない仕事」にかける時間

仕事でAIを使い始めて、特に変わったと感じているのが資料作成です。

重要な資料を作るとき、もちろん内容を考えることに時間を使います。

ただ、実際にやってみると意外と時間がかかるのが、資料を作った「後」です。

例えばPowerPointやWordなら、

「誤字脱字はないか」

「助詞がおかしくないか」

「フォントは統一されているか」

「表記の揺れはないか」

「数字に間違いはないか」

といったことを確認します。

重要な資料になればなるほど、何度も読み直します。

それでも自分だけでは不安なので、さらに他の人にダブルチェックをお願いすることもありました。

これだけで2時間程度かかることもあります。

もちろん重要な仕事です。

しかし、資料の価値を決める中心部分かと言われると、そうではありません。

私が本当に時間を使いたいのは、

「この資料で何を伝えるのか」

を考えることです。

今では、体裁や文章のチェックなどにAIを活用することで、以前は2時間程度かかっていた作業が15分程度で終わることもあります。

約1時間45分の違いです。

この経験から、AIの価値は単純に「仕事を楽にしてくれること」だけではないと思うようになりました。

人間が時間を使う必要のない仕事を減らし、本当に考えるべき仕事に時間を戻してくれる。

ここにAIを仕事で使う大きな意味があると感じています。

AIに任せた方がいい仕事

では、どんな仕事をAIに任せるべきなのでしょうか。

私自身の仕事では、特に「作業」に近い仕事ほどAIとの相性がいいと感じています。

資料の体裁や文章のチェック

先ほどのPowerPointやWordが代表的です。

誤字脱字や助詞のチェック、表記の確認などは、一つひとつは難しい仕事ではありません。

しかし、ページ数が増えるほど確認には時間がかかります。

人間なので、何度も読んでいるうちに見落とすこともあります。

こうした仕事は、AIを活用することで大幅に時間を短縮できます。

もちろん最後は自分でも確認します。

それでも、ゼロからすべて人間がチェックするのと、AIを使って確認したうえで最終チェックをするのでは、必要な時間が大きく変わります。

Excelの数値整理や照合作業

Excelも、AIによって仕事の仕方が変わったと感じるものの一つです。

以前は大量の数字を照合するとき、Excelに関数を入れて確認していました。

数字が合わなければ原因を探し、イレギュラーなデータがあれば確認する。

データ量が多くなれば処理にも時間がかかり、場合によってはPCが固まってしまうことすらありました。

でも、本来やりたかったことは「Excelの関数を組むこと」ではありません。

数字を確認し、そこから何を判断するのか。

こちらが本来の目的です。

数値の整理や照合などをAIで効率化できれば、人間はその結果をどう使うのかを考えることに時間を使えます。

社内向け資料のたたき台

社内向けの資料や文章も、AIを使いやすい仕事だと思います。

ゼロから文章を考えて、構成を整えて、表現を修正する。

これをすべて自分でやる必要はありません。

AIにたたき台を作ってもらい、それを自分の仕事に合わせて修正する。

それだけでもかなりの時間を短縮できます。

ここで重要なのは、AIに仕事を丸投げすることではありません。

「作る作業」をAIに任せることです。

人間がやるべき仕事①「何を作るか」を考える

一方で、私はすべての仕事をAIに任せればいいとは考えていません。

例えば営業で提案資料を作る場合。

文章や資料のたたき台はAIでも作れます。

しかし、

「この顧客は何に困っているのか」

「今回の提案では何を一番伝えるべきなのか」

「どの順番で説明すれば相手が納得するのか」

「競合ではなく、自社を選んでもらうためには何が必要なのか」

こうした提案の「軸」は、人間が考えるべきだと思っています。

AIに質問すれば、一般的な提案は出してくれます。

しかし、実際の仕事では「一般的に正しいこと」だけでは相手が動かないことがあります。

顧客ごとに事情も違えば、担当者が気にしていることも違います。

だから私は、

「作る作業」はAIに任せても、「何を作るべきか」は人間が考える。

この切り分けを大切にしています。

人間がやるべき仕事② AIの答えが正しいか判断する

AIを使ううえでもう一つ重要なのが、出てきた回答を鵜呑みにしないことです。

AIの回答は非常に自然です。

文章としてきれいにまとまっていると、つい「正しい」と思ってしまいます。

しかし、当然ながらAIの回答が常に正しいとは限りません。

特に仕事で数字や制度などを扱う場合、間違った情報をそのまま使うことはできません。

ファクトチェックは必要です。

仕事では、

「AIがそう回答したので」

では済みません。

最終的にその資料を提出したり、顧客に説明したりするのは自分です。

つまり、AIがどれだけ便利になっても、

最後に判断する仕事は人間に残る。

むしろAIが大量の情報や回答を出してくれるようになったからこそ、「何が正しいのかを判断する力」は以前より重要になるのではないかと思います。

人間がやるべき仕事③ AIの「平均点」を超える

実際にAIを使っていて感じることがあります。

AIは「一般的な回答」を出すことが非常に得意です。

文章を作る。

資料の構成を考える。

アイデアをいくつか出す。

こうした仕事なら、かなりのレベルの回答が短時間で返ってきます。

一方で、AIだけでは難しいと感じる仕事もあります。

例えば、多くの人の目を引くようなクリエイティブな企画。

あるいは、複雑な利害関係がある中での高度な折衝です。

営業でも、単純に正しいことを説明すれば契約してもらえるわけではありません。

相手が何を気にしているのか。

どこまでなら譲れるのか。

今は押した方がいいのか、一度引いた方がいいのか。

相手の反応を見ながら判断する場面があります。

社内でも同じです。

正しい提案を作っただけでは、必ずしも人は動きません。

誰に先に説明するのか。

どういう順番で話すのか。

相手にどんなメリットがあるのか。

そうしたことまで考えて、初めて仕事が前に進むことがあります。

AIが平均点を短時間で出してくれるのであれば、人間が平均点を作るために何時間も使う必要はありません。

その代わり、

「平均点を超えるために何をするか」

に人間は時間を使うべきだと思っています。

AIで浮いた時間を何に使うかで差がつく

AIで仕事を効率化できれば、時間が生まれます。

私は、この「生まれた時間を何に使うか」も重要だと思っています。

例えば私の場合、以前は資料のチェックに2時間程度かかることがありました。

それが15分で終われば、1時間45分の時間が生まれます。

その時間でメールを処理できます。

顧客とのアポイントにも時間を使えます。

営業の仕事は、シンプルに考えれば「量×質」の側面があります。

AIを使って事務作業を減らせれば、その分だけ訪問件数やアポイントなどの「量」を増やすことができます。

一方で、量だけを増やせばいいわけではありません。

「どうすれば数字をもっと伸ばせるのか」

「今の営業方法を変えた方がいいのではないか」

と考える時間にも使えます。

そして、もう一つ大切にしたいのが自己研鑽です。

AIによって毎日の仕事が少しずつ短縮されれば、その時間を勉強に使うこともできます。

短期的に仕事量を増やすだけではなく、中長期的に自分の能力を高める。

そうすれば、将来的な仕事の「質」も上げることができます。

AIによって生まれた時間を、

成果を増やすために使うのか。

自分を成長させるために使うのか。

ここでも差が生まれてくると思っています。

もちろん、仕事が早く終わったなら早く帰るのも大切です。

効率化した結果、さらに仕事を詰め込んで疲弊してしまったら本末転倒です。

大切なのは、AIによって生まれた時間を「何となく別の作業で埋める」のではなく、自分で使い道を選ぶことだと思います。

「AIを使わない人」より、「自分の仕事を疑わない人」が危ない

AIについて考えていると、

「これからはAIを使える人と、使えない人で差がつく」

という話になりがちです。

もちろんAIを使えることは大切です。

ただ、私はそれ以上に重要なことがあると思っています。

それは、

自分の仕事を疑えるかどうかです。

「昔からこのExcelを使っているから」

「この資料は毎回こう作っているから」

「この確認作業は人がやるものだから」

そうやって今までの方法を続けていれば、AIが登場しても仕事のやり方は変わりません。

これはAIに限った話ではないと思います。

これから先、AI以上に便利なツールが出てくるかもしれません。

働き方そのものが変わるかもしれません。

そのときに、

「今のやり方が本当にベストなのか」

と考えられる人なら、新しいものを仕事に取り入れていけます。

逆に、自分の仕事を疑わなければ、どれだけ便利な技術が登場しても仕事の仕方は変わりません。

だから私は、AI時代に大切なのは「AIに詳しくなること」だけではないと思っています。

自分の仕事を変え続けること。

そのための手段として、AIを使う。

この順番が大切なのではないでしょうか。

まとめ|AIに仕事を任せて、人間が考える時間を増やす

AIを仕事で使う目的は、人間が何もしなくなることではありません。

AIが得意な仕事をAIに任せ、人間がやるべき仕事に時間を使えるようにすることです。

資料の体裁を整える。

誤字脱字を確認する。

Excelの数字を整理する。

大量のデータを照合する。

こうした仕事は、AIによって大幅に効率化できるようになりました。

一方で、

何を提案するのか。

AIの回答は正しいのか。

どうすれば相手が動くのか。

平均点を超えるためには何が必要なのか。

こうしたことを考えるのは、まだ人間の重要な仕事です。

そしてAIによって時間が生まれたなら、その時間を顧客とのアポイントや新しい仕事、自己研鑽などに使うこともできます。

私自身、AIを使うようになって感じているのは、

「AIを使える人」が仕事のできる人なのではない

ということです。

AIに任せるところは任せる。

人間が考えるところには、しっかり時間を使う。

そして今までの仕事のやり方を「これが当たり前」と思わず、変え続ける。

AI時代に仕事ができる人とは、AIに仕事を奪われない人ではなく、AIを使って「自分が本当にやるべき仕事」に時間を使える人なのだと思います。

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