「仕事を頑張ることは、いいことだ」
僕はずっと、そう思ってきました。
任された仕事はきちんとやりたい。できるなら成果も出したい。
周りから評価されたい。少しでも成長したい。
会社員として働いている以上、仕事を頑張ることは当たり前だと思い、社畜のように働いてきました。
そして30代になると、仕事で任されることも増えてきます。
自分の仕事だけではなく、周囲のことも考える。
トラブルがあれば対応する。お客様のことも考える。明日の仕事も考える。
気づけば、
会社にいない時間まで、頭の中では仕事をしている。
そんな時期がありました。
平日は仕事。休日になっても仕事のことを考える。
そして日曜日の夕方になると、もう月曜日の仕事について考えている。
そんな生活を続けていたあるとき、ふと思いました。
「このまま仕事だけの人生になったら、嫌だな」
別に仕事が嫌いになったわけではありません。
むしろ、仕事はこれからも頑張りたい。
でも、仕事以外にも大切なものがある。
家族。子ども。趣味。友人。自分自身の時間。
そういうものを大切にしながら働きたい。
そう思うようになってから、僕は以前よりも「休日にちゃんと休むこと」を意識するようになりました。
今回は、30代会社員の僕が「仕事だけの人生にしたくない」と思い、休日を大切にするようになった理由について書いてみます。
仕事を頑張れば頑張るほど、仕事は増えていった
20代の頃は、仕事を覚えることで精一杯でした。
分からないことも多い。できないことも多い。
だから、
「もっと仕事ができるようになりたい」
と思っていました。20代では量をやることが正解だと思っていました。
経験を積んで30代になると、少しずつできることが増えてきます。
でも、仕事ができるようになれば楽になるかというと、必ずしもそうではありませんでした。
30代では量をやることは間違いだと感じたのです。
むしろ、
できることが増えるほど、任される仕事も増えていく。
責任のある仕事を任される。後輩から相談される。
トラブルがあれば呼ばれる。難しい案件を任される。
もちろん、ありがたいことでもあります。
必要とされている実感もある。
成長にもつながります。
でも、仕事には終わりがありません。
一つ終われば、次が来る。
それを全部、
「ちゃんとやらなければ」
と思っていたら、いつの間にか生活の中で仕事が占める割合が大きくなっていました。
休日なのに、頭の中では仕事をしていた
平日の仕事が忙しくても、
「休日になれば休める」
と思っていました。
でも、実際は少し違いました。
会社には行っていない。パソコンも開いていない。
それでも、
「あの案件、大丈夫かな」「月曜日はあれをやらないと」
「あのメールに返信したほうがいいかな」
と考えている。
家族と一緒にいても、ふと仕事のことを思い出す。
日曜日の夕方になると、
まだ休日なのに、気持ちはもう月曜日。
体は休んでいるはずなのに、なんとなく疲れが取れない。
そんな状態になることがありました。
そのときに気づいたのが、
「会社に行っていない=休んでいる」ではない
ということでした。
休むためには、体だけではなく、頭も仕事から離れる必要がある。
だから今は、休日にはできるだけ仕事をしない。
仕事のメールも必要以上に見ない。
仕事について思いついたことがあればメモだけして、月曜日に考える。
そんなふうに、意識的に仕事から距離を取るようにしています。
「仕事を頑張ること」が目的になっていた
仕事が忙しいときは、
目の前の仕事を終わらせることで精一杯になります。
今週を乗り切る。今月を乗り切る。この案件を終わらせる。
そして、また次の仕事が始まる。
そんな生活を繰り返していると、
「そもそも何のために仕事をしているんだろう?」
と考える余裕もなくなります。
もちろん、生活するために働いています。
家族を支えるためでもあります。
自分自身が成長するためでもある。
仕事を通じて達成感を得ることもあります。
でも、
仕事をするために生きているわけではない。
僕にとって仕事は人生の大切な一部ですが、人生そのものではありません。
その当たり前のことを、忙しいと忘れてしまうことがあります。
仕事を頑張る。評価される。昇進する。収入を上げる。
それも大切。
でも、
家族と過ごす。子どもの成長を見る。好きなことをする。新しいことを学ぶ。何もしないで休む。
そういう時間も同じくらい大切です。
子どもと過ごせる休日には期限がある
休日を大切にしたいと思うようになった大きな理由の一つが、子どもの存在です。
子どもがいると、時間の流れがすごく早く感じます。
少し前までできなかったことが、いつの間にかできるようになっている。
興味のあるものが変わる。話す内容が変わる。身長も伸びる。
そして、ふと思います。
「あと何回、この子たちと休日を一緒に過ごせるんだろう?」
今は、
「一緒に遊ぼう」
と言ってくれる。
一緒に出かけてくれる。
でも、ずっとそうではないはずです。
大きくなれば、友達との予定が増える。
自分のやりたいことも増える。
親と過ごす時間は自然と減っていくでしょう。
仕事は、来週もあります。来月もあります。来年も働いている可能性が高い。
でも、
「今の年齢の子ども」と過ごせる休日は、今しかありません。
そう考えると、
「休日に少しくらい仕事をしてもいいか」
という考え方が少し変わりました。
休日は「仕事の遅れを取り戻す日」ではない
仕事が忙しいと、
「土日に少しやれば追いつける」
と思うことがあります。
確かに、休日に2時間仕事をすれば、仕事は進みます。
誰にも話しかけられないので、むしろ平日より進むかもしれません。
でも、一度それを当たり前にすると、
「平日に終わらなかった仕事は休日にやればいい」
という考え方になってしまいます。
そうなると、仕事に使える時間がどんどん広がります。
平日だけではなく、夜。
夜だけではなく、休日。
それでも足りなければ、旅行中にもメールを見る。
仕事には終わりがないので、自分で線を引かなければ、どこまでも生活に入ってきます。
だから私は、
休日を仕事の予備日にしない
ことを意識したいと思っています。
休日があるからこそ、
「金曜日までにここまで終わらせよう」
と考える。
できない仕事は翌週に回す。どうしても必要なら周囲に相談する。
休日を守ることは、仕事の進め方を見直すことにもつながります。
「何もしない休日」に罪悪感を持たない
以前は、休日にも何かしなければいけないような気持ちがありました。
資格の勉強をする。本を読む。運動する。家のことをする。
子どもと出かける。せっかくの休日だから、
「有意義に過ごさないともったいない」
と思ってしまう。
でも、それでは休日まで予定に追われます。
仕事で疲れているなら、
昼まで寝てもいい。ソファでゴロゴロしてもいい。何となくテレビを見てもいい。
家族とゆっくりご飯を食べてもいい。
昼寝してもいい。
何もしないことも、休日の使い方の一つ。
そう思うようになりました。
休むことは、時間を無駄にすることではありません。
月曜日からまた働くために必要な時間でもあります。
休日を大切にすると、仕事にもいい影響があった
休日を大切にするようになったからといって、
仕事へのやる気がなくなったわけではありません。
むしろ逆でした。
「休日はちゃんと休む」
と決めることで、
平日の仕事に区切りをつけやすくなりました。
金曜日までに終わらせよう。これは来週でいい。この仕事は誰かにお願いしよう。
ここまでやったら今日は帰ろう。そんなふうに考えるようになります。
そして休日に仕事から離れることで、月曜日には少し頭がリセットされています。
仕事のことばかり考えていたときより、
「今週もやろう」
と思える。
僕にとっては、
休むことと仕事を頑張ることは、反対ではありませんでした。
ちゃんと休むから、ちゃんと働ける。
そんな感覚に近いと思います。
仕事以外の自分を持っていたい
会社員として長く働いていると、
自分の中で仕事の存在が大きくなります。
会社名。役職。仕事内容。評価。年収。
それらはもちろん大切です。
でも、それだけが自分ではありません。
父親としての自分。夫としての自分。友人といる自分。
趣味を楽しんでいる自分。勉強している自分。
何もしないでぼーっとしている自分。
いろいろな自分がいます。
だから僕は、
「会社員の自分」だけで人生を埋めたくない
と思うようになりました。
仕事で評価されることも嬉しい。
でも、
子どもと笑っている時間。家族で出かけた思い出。好きなことをしている時間。
そういうものも残したい。
休日は、そんな「仕事以外の自分」に戻れる時間なのだと思っています。
30代になって「頑張り続ける」以外の選択肢を持つようになった
20代の頃は、
頑張れるなら頑張ったほうがいい。
そんな感覚がありました。
少し無理してでも仕事をする。経験を積む。新しいことに挑戦する。
それが将来につながると思っていました。
その考え自体は、今でも間違っていたとは思いません。
でも30代になって、
仕事。家族。子育て。健康。自分自身の時間。
いろいろなものを大切にしたいと思うようになりました。
だから、
「もっと頑張る」だけが正解ではない。
今日は早く帰る。休日は仕事をしない。疲れていたら休む。家族との予定を優先する。
そんな選択も、自分の人生を大切にするためには必要です。
仕事を頑張らないという話ではありません。
頑張るところと、休むところを自分で決める。
30代になって、そんな働き方をしたいと思うようになりました。
仕事は大切。でも、人生の全部ではない
これからも、私は仕事を頑張ると思います。
成長したい。成果も出したい。新しいことにも挑戦したい。
仕事を通じて得られるものはたくさんあります。
だから、
「仕事なんてほどほどでいい」
と言いたいわけではありません。
むしろ、
仕事を長く頑張りたいからこそ、仕事だけにしない。
それが今の僕の考えです。
家族との時間を大切にする。子どもと遊ぶ。趣味を楽しむ。自分自身も成長する。
そして疲れたら、何もしないで休む。
そういう時間があるから、また仕事も頑張れる。
仕事とプライベートを完全に50対50にする必要はないと思っています。
忙しい時期には仕事に偏ることもある。家族を優先する時期もある。
その都度バランスを取りながら、
人生全体で見たときに「仕事だけだった」とならないようにしたい。
そう思っています。
まとめ|休日は「余った時間」ではなく、人生の大切な時間
以前の僕は、
「仕事が終わったら休もう」
と思っていました。
でも、仕事には終わりがありません。
だから今は、
「休日だから休む」
くらいでいいと思っています。
仕事が残っていても。来週やることがあっても。
気になる案件があっても。一度仕事から離れる。
家族と過ごす。好きなことをする。
何もしない。そして月曜日になったら、また仕事をする。
その繰り返しでいい。
30代になって、仕事の責任は以前より大きくなりました。
でも同時に、仕事以外にも守りたいものが増えました。
特に、子どもと過ごせる今の時間は、後から買い戻すことができません。
だから僕は、
仕事を頑張るために休日を犠牲にするのではなく、仕事も休日も大切にしたい。
そう思っています。
仕事で成果を出す。キャリアを作る。収入を得る。それも人生の大切な一部分です。
でも、休日に家族と笑ったこと。子どもと出かけたこと。好きなことに夢中になったこと。
何もせずゆっくり過ごしたこと。
そんな時間も、同じように人生の一部です。
いつか振り返ったとき、
「仕事は頑張った。でも、仕事だけの人生ではなかった」
と思えるように。
これからも、休日をちゃんと大切にしていきたいと思っています。
